ピンポーン 「やった! 誰か来た! 新作が観られるぞ!」 ドカッ パッ「こんにちは〜 お休みのところ申し訳ございません」 「この度 我が社の商品を特別にご紹介したく 5分10分ほどお時間いただけますでしょうか〜」
「ラーメン うまい・ばえるで」 「私はでかい・ ばえる」 「はいよ」 「そっちの兄ちゃんは?」 「えっと… この店はうまい・でかい・ ばえるの中から 2つ選べるんですね?」 「そうそう」 「ボク写真撮らないのでうまい・でかいで」 「…はいはい」チッ (あれ? なんか急に不機嫌に…) 「ばえるを入れな […]
「誕生日おめでとう!」 「ありがとう それなに?」 「これはプレゼントの亀だよ」 「やった! ずっと飼いたかったんだ! 触ってもいい?」 「待って 先に保護フィルム貼っちゃお?」 「保護フィルム…」 「よし! さすがワシ 綺麗に貼れたぞ」ペター・・・ 「アンチグレアだからスベスベしてる」 「ブルーラ […]
「あ!」「どうした?」 「いや… あそこに捨ててあるガム…」 「まだ味があるなーって…」 「なんでわかるんだ?」 「なぜか昔からネバネバしてるものの味がわかるんです」 「なんの役にも立たねー特技だな」 「あっ 先輩のくちびる 昼に食べた焼肉の味がまだ残ってますね」
「さっきからそこにいますが 誰かを待っているんですか?」 「はい かれこれ2時間 待ち合わせはしていないのですがワンチャン来るかな〜って」 「ワンチャン…可能性は低いのでもう帰ったほうが…」 バウバウ「あ きた!」「え?」 「ワンチャン!?」
「お父さんこれにお金いれてー」「いいよ」 「金額 書いてないけど…百円でいいのかな?」 ボコッ ウィウィ… もしかして 怒ってる…?
「こちらの物件は本当にオススメです」 「どのあたりがですか?」 「とにかく収納が多いのです」 「あらゆる所に収納があります」 「例えばこの収納扉…この取っ手の中にも収納があります」 「さらにワシのポッケにも収納できるよ☆」
カチカチカチカチカチカチ 「はいはい なんでしょうか?」 「おそい!」 「呼び出しボタンが押されたらさっさと客のところまで来い!」 「…来ましたけど?」 「遅いんだよ! 店長呼べ!店長を!」 「え? 店長ですか?」 「店長の呼び出しボタンはあちらになりますけど」
「宅配便の荷物 宅配ボックスに入れてくれたのか」 「えっと 番号は3で暗証番号は…」 パカッ 「あれ? メモが入ってる」 「うしろを見ろ…?」 ?
グオオオオ… ぐおおおお… (うるさい… なんかいびきハモってるし…) 「ハッ! スミマセン! いま私のいびき どんな感じでした?」 「ハモってました」 「ハモってた? よし! やったぞ!」 「なにその反応」 「実はわたくし夢の中でも寝ていたのです! ついに寝言のいびきと本当のいびきを重ねることに成 […]
「ちなみに今日は仕事お休みですか?」 「いや仕事はしてない」 「えっと… 無職ですか? まいったなぁ」 「何が問題だ?」 「子どもの頃おふくろによく言われたんです…働かざるものパーマあてるべからずって」 「おかしいな…私は こう言われてたぞ 働きたければパーマあてよって」 「え? 逆じゃないですか! […]
「母さんの料理はいつも美味しいなぁ」 「ウチの味付けサイコー!」パクパクパク 「今まで食べてきた我が家の食事…実は私の手料理じゃなかったらどうする?」 「えっ!?」 ビタッ 「もし ぜーんぶ隣のおばさんの手料理だったらどうする?」 「え…俺たち知らずに…ひとんちの味を食べてたの…?」ず〜ん… 物事の […]
「シャリーン」 「ワンッ」 「ペイッ」 「私は現金で払います」 「げぇんきーん!」
「現代アートあるよ〜 アートいらんかね〜」 「立体作品もペインティングもあるよ〜」 「ただいま」 ガララ… 「おかえりなさい おじいさんのアート作品売れましたか?」 「まったく売れんかったから帰り道で見かけた地蔵さんに全部くれてやったわい」 「それは良いことをしましたね アート作品の行き着く場所とし […]
「はいこれ プレゼント」 「え?」 「開けてごらん きっと気に入ると思うから」 「あ! 振り子時計!」 「うっそ! 本当に? やだもう! めっちゃうれしい!」 「ヤバいよ コレ!」「サイコー!」 「ネガティヴとポジティヴな言葉が行き来している…やはり振り子時計にして正解だった…」
カッ
「ちょっと会田くん!」 「はい部長 何でしょうか?」 「この報告書 自分で書かずにAIを使っただろう?」 「え? なんでそのこと知ってるんですか?」 「いつもより出来過ぎてるの!」 「すみません! ワタクシの責任です!」 「会田さんを責めないでください このとおりです」 「このPCのかたち…」 「A […]
後方録画中 「お義父さん お久しぶりです」 「おお よく来たね!」 「ホラ じいじに挨拶して」 「大きくなったねぇ 抱っこさせて」 「あっ ちょっと待って」 バチン BABY IN ARMS 「コレで安心じゃ」 「おじいちゃん ボクもう赤ちゃんじゃないよ」
「そろそろ卒業だね」「そうだなー」 「あっ 見てこれ!」 「ランドセルのリメイクだって」「へぇー」 「財布がいいなぁ」「僕はペンケースかな」 「ヨシオは?」「んー…」 「私はやっぱりアレですかね セカンドバッグにリメイクを所望しますかね」
「お料理の説明をさせていただきます」 「本日のメインディッシュ 国産牛ヒレステーキです」 「牛肉は昨晩 近所のスーパーで50%値引されたものを仕入れました」 「こちらがその証拠となります」 「なんだ大袈裟な 結局 賞味期限がギリギリのものを買っただけじゃないか」 「ちょっとお父さん! 恥ずかしいから […]
「おっ いい感じで降ってきたな 行くか…」 「大人一枚」 スゥー 雨の動物園はティータイム この風味たまらない オリはティーバッグとなって濡れた動物たちのエキスを抽出します そして動物たちもまた私の風味を楽しむのです
花(チラ)見 花(二度)見 花(覗き)見
「どれ…ワシが耳掃除をしてやろう」 「耳垢はカサカサとネバネバと どっちかな?」 「外はカリカリ 中はトロトロ」 「そのタイプの耳垢には…これじゃな」 「3つも取れたよ」
「ヤッホー!」「ヤッホー!」 ヴッヴッ ヴッヴッ 「スマホの着信バイブ?」 「え!? この人が山に向かって言ってるの!?」ヴッヴッ 「せっかく日常から離れて山登りしてるのに…」「ホントやめてほしい」 「ヴーッ」
「センパイ ご卒業おめでとうございます」 「それであの…もしできたら…センパイの第二ボタンをもらえますかね…」 「別に構わないけど こんなの何に使うの?」 「何って…第二ボタンは…卒業してしまう憧れの人から贈ってほしいものなのです」 「私はそれを溶かして鋳型に流し込み 虫歯を削ったあとの詰め物に使お […]
「おい!」 「さっきから俺の腕を突くのをやめろ 運転中だぞ 事故ったらどうすんだ」 「は? ずっとスマホしてるんですけど」 「え? ってことは幽霊…?」 ゾ〜 「なんかクサイ オナラしたでしょ?」 「してないよ」 「え? ってことは…?」 ゾ〜
「はじめまして担任の山田です まずは皆さんの顔を覚えるために出席を取りますね」 「会田」「はい!」 「井村」「はい!」 「加藤」「はい!」 「小林」「はい!」 「佐々木」「はい!」 「田中」「はい!」 「…えっと次は矢崎」 「安井」「はい!」 「矢野」「はい!」 「山岸」「はい!」 「山村」「はい! […]
「うぉおーい! お前なんだその髪は!」 「これ地毛です」 「地毛証明書もあります」 「ぐっ…」 「とりあえず謝ってくれますか? いきなり怒鳴られたんで」 「謝らん…ワシは元来 謝らん性格なんじゃ…」 「これが性格証明書!」 ズボッ
ぷく〜 フシュ〜ッ・・・ あ… いい風…
はじめての方は傑作選!