友人が住んでいる郊外のベッドタウンにやってきた ムギュ 「床が柔らかい…」 「ベッドタウンだからな」 「仕事や飲み会でクタクタになってもすぐに横になれるんだよ」 「あれは?」 「2段ベッドだな」
(ほんと…電車内って広告だらけだな…) キキーッ 「うわっと」 バタン 「あっ!」 「椅子の下にまで!」
「あれ? ピアス開けたの?」 「おう」 「昨日の夜 自分で開けたよ 途中でおふくろに見つかって大変だったよ」 「で 許してもらえたのか?」 「いいや」 「あんまりうるせえからこの穴におふくろ閉じ込めた」
「大変だ早く食べないと遅刻する」パクパク 「でも食べる順番がめちゃくちゃよ」 「いいんだよ どうせ腹に入ればみんな同じだろ?」 「あとその服装…着る場所がめちゃくちゃよ」 「いいんだよ どうせみんなそんな細かいところ見てないって! 着ちまえば同じだよ いってきます」
「ほくろから毛が生えるじゃん?」 「あれってほくろには栄養があるからなんだって」 「なるほどほくろは肥沃な土地というわけか」 「どおりで作物が育つわけだ」 「お!盆栽にもいいんじゃない?」 「たしかに」
「う〜ん どうしたものか」 「困りましたねぇ」 「おーう 何かあったん?」 「いやこれがまだ食べられるかどうかがわからないんです」 「賞味期限が書いていないのです」 「それだったら俺にまかせな 俺はひと口食べるとそれの賞味期限がわかるんよ」 「ではお願いします」
「はい 親知らず抜きまーす」「アーッ」 「あ! やだー」「アン?」 「この親知らずめっちゃかわいいー!」 「ほんとだー! 超かわいいー!」
「ジム公園行こうぜ!」 「行こう行こう」 「たのしい」「遊具だなぁ」 フーッフーッ 「いい負荷だ! また来てくれよな!」
「入店前にご協力お願いしまーす」 ピッ 「・・・」 「!」 「来店者10000人目おめでとうございます!」
ぐっ 「お前のパソコンに貼ってあるシール ダセェしすべってるな」 「失礼な!ではキミのはさぞかしオシャレなんでしょーね!」 「オシャレかどうかは 知らんけど 俺は去年死んだ愛犬の 写真を貼ってるよ」 チーン 「起動音も仏壇のチーンってやつにした」
「いてて…」「大丈夫かい?」 「大変だ! ケガしてる!」 ビリ ビリ ギュッ「これでどうだい?」 「あ…まぁ…あったかいです…」
「やべ! スマホの電池もうねーじゃん」 「たしか この辺に…」 「あった あった」
「なに聴いてるの?」 「ホウガクだよ」 「へー意外! 何が好き?」 「え?」 「北へまっすぐ…」 「突き当たりを東へ10メートル その後南へ…」 「あー… ほうがく…ねぇ」
スマホを買ってもらえないので スマホケースを自分で買った 「この穴の部分がスマホの弱点とみて間違いはないだろう」
「なんと」ガチャ 「我が家の前にコンビニがオープン!」 ウィィィーン 「これからかなり便利だぞ」 「いらっしゃいませー コンビニ24 宮田ん家前店へようこそ」 「え?」 「今後とも 宮田ん家前店をよろしくお願いします」
「いい時計をしていますね?」 「これですか? 盗みました」 「あなたのカバンも素敵ですね…」 「いいでしょう? これは空き巣をして手に入れました」 嘘つきは泥棒のはじまりというが よくもまあここまで嘘つきでない泥棒を集めたものである
「や うまそうなラーメンだ」 「お客様 麺を啜る時以外はマスクを…」 「え? この距離もダメなんですか?」 「原則アウトでございます」
「ここにもゴミが…」 ペリリ ホカ ホカ 「こらー!」 「まだ! 2分しか経ってねー!」
ドカッ「いて!」 ドカッ「いて!」 ガン! 「母さん! もう仕送りはいいって!」
チチチ… 「えー…まずは弱気で火をつけます」 「なるほど弱気で…」 「次は強気じゃー! やんのかコラー!」ボッ 「最後に中気で20分…」 (これが中気…)
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