「あなたズバリ幽霊ですね!」 「この人混みの中でよく分かりましたね?」 「私はね、目が悪いんですよ」 「だから実体のない幽霊は近視と関係ないのではっきり見えるんです」 「あー…なるほど 逆に…」「はい 逆に」
「580円です」 「む!」 「何を言ってる半額だろうが!」 「ここに半額シールが貼ってあるだろうが!」トントン 「何を言ってるんですか?」 「お前には半額シールが見えないのか!」
「例えばですよ でっかい鏡を宇宙に打ち上げて」 「太陽の光を夜の地域に反射させるんです」 「夜の街に差し込むひと筋の光」 「その先に全裸の私がいたら 全裸でも許されると思うんです」
ヅーン 「ま ま 騙されたと思って」 「いいから いいから」 プスッ チュウウウ 「な? まずいだろう?」
「無観客試合観てて思ったんだけど」 「んー?」 バンバン シュッ 「やっぱスポーツって音だわ」 「あー… 何も付けずに素材の味を楽しむ的な?」 スピューン ビピーピジュー (ていうか… このスポーツ こんな音だったんだ… […]
「よく混ぜてからお召し上がりください」 「じゃあ初めから混ぜて出せよっていう…」 「あー…わたし混ぜるの下手なんですよ」 「んなこと言ったらオレだって混ぜるの苦手だっつーの」 チラリ 「え?」
「こんど私もパーティーを開くんですよ」 「はぁ」 「よくパーティーでひとりぼっちの人がいるじゃないですか なんで来たの?って思うような」 「そういう人たちを集めてぼっちだけのパーティーを開くんです」 「それに是非あなたに […]
動かない人混みの中にそれは現れる 赤の他人同士の服を縫い合わせる「フクヌイ」だ チーン 「おっと!」 「フクヌイにやられましたな」 「でもここ密室ですよ?」 (つまりこの中に…フクヌイが…!)
審判を雇うのだって金がかかる こんだけ審判を集めたらそりゃあ大金が必要だ そこで開発された審判ロボット ルールをインプットすればあらゆるスポーツの審判ができる 「これは?」 「かつての審判が審判ロボットを叩き落とすスポー […]
「よく見ておけ」 スウウウウ… 「ほふく前進なのにうしろに進んでる!!」 「これがムーンほふく前進だッ!」 ススス… バタン
「なにこれ?」「なんか穴が空いてる」 「わかった! これ実際に質感がチェックできる用の穴だよ!」 「でもあんまり良い肌触りじゃなかったね」 「うん お断りって感じ」プイッ (これただの…虫食いの穴っす…)
「ちょっと! 掃除の邪魔!」 「まったくせっかくの連休をゴロゴロ… いつも会社でどう仕事してんだか」 「仕事の話を家庭でするな! このバカ野郎!」 「おはようございます」 「おう」 「どうだ? 連休は家族とゆっくり過ごせ […]
ゲホゲホ ゴトン 「えげつないの出たな」 「さっそく取り付けよう」 ガチッ ブンブンブン
「この箱 何センチだろう」 「はーい まかせて」 「よっと!」 「25センチ ワシの歯から肘まで25センチ だからこれ25センチだわ」
カタカタカタ 「何を縫っているのですか?」 「うどんを布に縫い付けています」 「はぁ…はじめて見ました」 「これをダシの中に入れて」ぐっ 「吸います」じゅっじゅっ
「今度の旅行たのしみー」 「はやく行きたいー」 「ハハハ… そういえば今回は川崎のおじさんも一緒だぞ」 「えっ!」「だれ?川崎のおじさんってだれ?」 「なんだい覚えてないのか? 赤ちゃんのときよく抱っこしてくれたじゃない […]
「お布施をお願いします」「しないとどうなりますか?」 「別に無課金信者でも問題ないですが ちょっと不便なところがあります」 「どんな不便なことが?」「広告が出ます」 「走馬灯に広告が出ちゃいます」
死ぬ直前にみた走馬灯 せっかくの走馬灯なのに… 広告が邪魔で集中できなかった… やっぱりあのとき… 課金しとけばよかったなぁ…
「お〜れ〜たち ことしも〜 な〜きまくるのだ〜」 「ミンミンゼミさん あなたの曲に感動して 僭越ながら歌詞を考えさせていただきました」 ジッ ピシャ 「ひゃっ!」
ペタペタ ペリペリ 「ちょいちょい!」 「この温泉 入れ墨ダメだよ!」 「日焼けだ! よく見ろ!」 「ひゃあ! しみる!」
「実はオレ 結婚してるんだ」 「ひどい! 騙してたのね!」 「いや… そういうわけじゃ」 ズガーン 「この度は夫がご迷惑をおかけしました」 (許せない こんなにステキな奥様がいるのに私と付き合おうとしてたなんて…!)
「我が社が開発したマスクの効果がわかるコンピューターによるシミュレーションをご覧ください」 「ゲフンッ」 「飛沫はハートのかたちで進みます」 「そして意中の人にぶつかります」
「飴はもちろん氷も」 「口に入れた途端バリバリ噛んじゃいます」 「逆に噛むのが苦手なものはありますか?」 「湯どうふ」
「お!新品未開封! 買いだな!」 カチ 「早速届いた新品で未開封はやっぱり良いわ」 「・・・売るか」 「買った時よりも高く」 ドン ズボッ 「!」 「あー! 新品未開封が!」ぐしゃり 「ん? 空っぽですけど?」
「あ もしもし 今日なんですけど あの…ワクサンが…」 「ワクチン? 今日 摂取?」 「いや ワクさんです ワクさん」 「ワクさん? なんだそれは?」 「あ お電話かわりましたー はじめまして 和久と申しますー」
ピーッ ポチッ ポチッ 「これは?」 「究極のeスポーツ「早押し」だ」
「君はこの学校に伝わる」 「第0ボタンの話を信じるかね?」 「普通はボタンの一番上は第1ボタン」 「しかしある条件を満たすとその上に第0ボタンが現れるという」 ニュッ
「すみませーん これの詰め替えありますか?」 「え? 大福の? 大福の中だけ先に食べちゃったの?」 「しょうがないねぇ」 「普通は一緒に食べるんだよ 外側と!」ギュウウ 「じゃあそれください」 「え?」
「おざーす」 「お前なんだその格好は!」 「これから先方のお偉いさんに会うってのに お前は常識的なマナーを知らないのか?」 「ぼかぁ先輩の格好のほうが心配っす」「なにぃ?」 「最新のマナー本によると初めて会う目上の人の前 […]
「えーこの中からひとり人質を選びます」 「アニキこんな悠長なことしてる場合じゃ…」 「おい! 人質をやるにあたっていちばん大事なことはなんだと思う?」 「オレはな それは悲鳴だと思ってる」 「動くな!」 ドタドタ 「キャ […]
はじめての方は傑作選!