「前から気になってたんですけどその写真って…」 「ああ…これですか」 「私が無職の時に行くあてもなく近所の公園でボーッとしているところです」 「もうこうならないように戒めのために飾っているのですね?」 「違いますよ」 「 […]
「あー…爪伸びてる 切らなきゃ」 「え?」 「爪って切るものなの? 私 切ったことないよ 伸びてこないし」 「えー!嘘でしょ? こっちは爪を切ってることに驚いてるよ…」 「ただいまー」 「ねぇお母さん 爪って切らないよね […]
ガタンゴトン ガタンゴトン 「ホラ お前らの大好きな通勤電車だぞ」 「もっと嬉しそうな顔をしろよ」 「もう… 勘弁してください」 「会社に遅刻しちまう…」
『犯人はお前やで!』 「あー…探偵かっこいいなぁ」 スッ 「これを通して人を見ると犯人かどうかわかる虫メガネ」 「この帽子をかぶって『犯人はお前だ』と言うと 言われた人が犯人になってしまう帽子」 「どっちにす」パシッ「こ […]
「ただいまー」ボロッ 「お前 その傷どうしたんだ?」 「階段で転んだ」 「そんなバレバレな嘘を!」 「本当だよ 疑うならその階段まで案内するよ」 「あー見せてもらおうか! その階段とやらを!」 「お? なんだボウズ まだ […]
ザザザーッ ザザザー 「これがその時へそに残った砂だと言われています」
「ガハハハハ! ガハハハハ!」 「ガハハ ガハガハ!」 「この無線イヤホンで電話できるのを知らない奴らが ワシを好奇の眼差しで見ておるわ!」 「まあこれは独り言だがな!」
バリン 「…」 「お客様…すごい目力ですね…」 「すみません 展示品壊しちゃって…」 「弁償します」
「彼はこの中です」 「これじゃあ監禁じゃないか… なんでこんなことを…」 「個性がね…個性が強すぎるんですよ 彼は…」ガコッ 「気をつけてください 油断するとすぐに染まってしまいますよ」ギギ…
「これ… お口に合うか わかりませんが」 手土産を持って彼女の両親に挨拶 「お口に合うかってことは入れ歯か?無礼な奴め」 「えー… それは…」 「フン!冗談だよ冗談」パカッ 「やっぱ入れ歯かぁ〜」
「え? キミもバイク乗ってるの?」 「こんど一緒にツーリング行く?」 「お願いします!」 ツーリング当日 「すみませーん」 「道が混んでてちょっと遅れてしまいました」 「あー…」 「そっち系かぁ…」
「なんだ… 抜け殻か…」 そう 私は抜け殻… 中身はきっと夏空の下 ミンミン鳴いていることでしょう
「もうあなたとは暮らせません 私たちはこの家から出て行きます」 「おう 出てけ出てけ! んで二度と戻ってくんな!」 変化はすぐに現れました アイツから離れたとたん 私たちの顔つきが変わったのです
「おじさま 久しぶりです」 「ひさしぶり 良い紅茶だね こいつにウヰスキーを垂らすとうまいんだ」 「わざわざお越しいただき本当にありがとうございます」 「ふふ…気にすることはないよ」 「なんかおじさまの顔をみたら安心しち […]
「アニキこの家はどうですか?」 「ここはダメだ」 「見ろ犬シールが貼ってあるだろ つまりそういうことだ」 「じゃあアニキあれは?」 人 「あれも…つまり そういうことだ」
さようならメガネ先生 「先生!」 「先生!」 「えー… 残念ながら今日でやめることになりました」 「メガネをかけるのをやめることになりました」 ズコーッ 「メガネなしでも私が まともな先生であればよいのだけれど…」
バンッ 「力士が透明人間の相撲なんか見て何がおもしろんだい!」 し〜ん カ〜ッ (…やだ…! また やっちゃった…)
その時 標準電波は今までにない情報を送信した キュイイイイーン そして日本中の電波時計が一斉にダンスを始めた 1秒の狂いもない完璧なダンスだ
「おっ こいつはそろそろ収穫だな」 「おじいちゃんこっちは〜?」 「そいつはダメだ とうが立ってる 硬くて無理だよ」 「え!ひどい! そんなのかわいそうだよ!」 「いいんだよ…ぼうや 本当のことだからね」
「サラリーマンのストレス解消のためICカードでタッチするところをパンチングマシーンのそれに変えてみました」 スッ バコン ピッ 残高140円
亡くなった祖父の遺品を整理している時だった 「!」 「ちょっち兄上ども すごいの見つけた!」 「なんだ? 遺書とか?」 「おしい!遺まんが! しかも四コマ!」 「このまんがを読んでいるということは つまり私は死んでいると […]
ハッ 「博士…実験はどうでした?」 「やめたよ…やっぱり人体実験はよくない」 「えーっ! 人体実験がしたくて もともとマウスだったオイラを人型にまでしといて いまさらそれ!?」
「ビーフオアチキン?」 「あー…ごーめん! オレそういう視点でくいもん選んでねーんだわ!」 「オゥ ソーリー カターイ オア ヤワラカーイ?」 「お!いいね!だいぶ近づいてきた その感じで頼むよ!」 「マルーイ オア…」 […]
ププププ ププププ ピシピシピシピシ ゴッドハラスメント
(むなしい… さみしい…) (家族もいないし 友達もいない… 誰もオレを見てくれない) (こんなんじゃ存在しないのと同じじゃないか) 「ん?」 いま確かに視線を感じた 神か…?神なのか?
「じゃあこの問題 わかる人いるかなー?」 「はい!」「はい!」「はい!」 「じゃあキミとキミ」 小学校一年の時から手をあげても一切当てられることなく 時は過ぎ 今は六年生 先生 僕の右腕はこんなにも成長しましたよ
「いやぁすみません 松葉杖忘れちゃって」 「はぁ…」 「あ」「あ」
「川に飛び込んだことはあるかね?」「え?」 川に飛び込んだことがある人は もうまともな社会生活は送れない 一度 線を超えてしまうと その感覚を忘れられない それは呪いとも言えるし 特権とも言える
「この前の精密検査の結果がでました」 「…やっぱり悪性ですか?」 スナック菓子をパーティー開けして ビリッ 中身の少なさにビビる 「ま 簡単に言うとそんな感じです パーティーなんてできるか!」 「すみません 全ッ然わかり […]
「風邪ですか?」 「ふんっ!」ズボッ 「はい そうなんですよ」 「へっくしょん!」
はじめての方は傑作選!