体感時間

「いつも朝礼でワシの話が長くてうんざりだよね」
「だから今日は短い時間で終わることにするよ でも内容を薄める気はいっさいないぞ」
「長い夢を一瞬で見ることがあるだろう？ あれと同じ手法を使おうと思う」
「コーヒーのシミが結果であると同時にコーヒーを淹れてこぼした過程を内包しているように」
「複数のファイルを圧縮してひとつのデータ として転送するように…」
結局この日も校長の話は長かった
延々と話したあとに校長は去って行ったが その時皆時計を見て驚いた
なんと実際にはたったの１０秒しか経っていなかったのである！