「さて今日のアドベントカレンダーは…」
ペリッ
コロン
梅干しの種
今から三十年ほど前の話である
母の作る梅干しが好物だった少年は
コンビニのレジ横に鎮座する一粒150円ほどの高級梅干しが気になっていた
いつも食べている梅干しと果たしてどれほどの差があるのだろうか
好奇心に負け ついに小遣いで高級梅干しを購入する
期待を膨らませて口に運ぶもそれはねっとりと甘くお菓子のようで
少年の好きな塩辛い梅干しとは残念ながら別物であった
落胆した彼は 仕方なく甘い梅干しの種を コロコロと舐め続けたのである