「あれは?」 「区立」 「これは?」 「都立」 「じゃああれは?」 「国立」 「はやく王立とか州立とかみたいなー」 「わかるわ その気持ち 母さんもそうだったから」
「こうやって空をみていると日頃の嫌なことを忘れるね」 「うん」「あっ!」 「あの雲バナナに似てる」 「フフフ…キミは食いしん坊だねぇ」 「じゃああの雲は?」「赤血球」 「あれは?」「悪魔」 「あの変なカタチは?」 「日頃の嫌なことを抽象的な形にしたものに似てる」
グビグビ 「お通しのヨウカンです」 「エーッ!」「甘いものが酒のつまみ?」 「お客さん…お言葉ですが 本当の酒飲みは甘いものを肴に酒を呑むんですぜ」 (!本当の酒飲み!) 「自分、本当の酒飲みになんてなりたくないっス なんかあんまり良いイメージないっス」 (た・し・か・に!)
ガタンゴトン ゲッソリ トボトボ 「フー」「きっついわー」
老人はゆっくりと 今まで生きてきた80年を振り返ることにした 記憶の糸を辿って 少しづつ過去へとさかのぼるのだ 18の頃 渡しそびれたラブレター… あれはいったいどこに行っただろう… 「ハッ!」 「ずーっと手に持ったままじゃった!」
「すんません」 「ここが『左利きの村』ですか?」 「ああ、そうだ …しかし」 「悪いことは言わん 何かを期待しているのならさっさと帰った方がいい」 「この村の人はみんな左利きなんでしょう? 僕もこう見えて左利きなんです!」 「確かに村民のほとんどが左利きじゃ」 「たったひとり村長を除いて […]
「パンプスの新作です」 「接地面積を極限まで削りガムや犬のフンを踏むリスクを大幅に減らしました」 「すばらしい」「いただくわ」
「オレは死にたくない」「長生きするんだ…」 「まあ待て…」「俺のじいちゃんは長生きが原因で死んだんだ…」 「すまん 悪気はなかったんだ…] 「気にするな」
「卒業生代表 ソツギヨ・ウセイダ イヒョウ君!」 「ファイ!」 「ワタシの両親は今日、自分がこの舞台に立つことを信じて この名前を付けてくださいました」 「父サン、母サン オレこれからどうすればいいかな?」
「3人だけど入れる?」 「入れますけど…いまシェフの機嫌が悪くて料理の提供ができません それでもいいですか?」 「だってさ どーする?」 「まぁ食べるだけがレストランじゃないし」 「別にオレは気にしないぜ」 「ということなのでそれでも構いません」 「その言葉が聞きたかった」 「あなたがシ […]
「はいプレゼント」 「わーい開けてもいい?」 「いいよ プレゼントは開けるものだからね」 バリバリバリバリ バリバリバリ バリバリバリ 「プレゼントがない!」 「プレゼントは開けるものだからね」
ガガガガガガガガ ピーン パカッ 「あーやっぱり!」 「お父さんと一緒に私の洋服を洗わないでって 何回言えばわかるの!?」 (…助かった…)
\ わっしょい / \ わっしょい / ガスの元栓 ちゃんと閉めたかなぁ 今さら戻ってほしいなんて言えないよなぁ \ わっしょい / \ わっしょい /
バーン 「フガフガ フガフガ!」 「フガフガ?」 「フガ!」 (フ…フガ~…)
東京にはせっかちが多いと言うが この前 度の超えたせっかちに出会ったのでここに記す 「ホットコーヒーください」 「かしこまりました」 ダー 「コーヒーひとつ!」 「あ 少々お待ちください」 「もう待てないので結構です!」 チャリン その間わずか5秒ほど 「あ…」 (お金はちゃんと払うのか […]
「試食どうっすかー」 「どれ ひとつ」 「いかがでしょう?」 「すばらしいシステムだ! 私は今まで試食というものが苦手というか 生理的に受け付けなかったのだが 今後は積極的に利用させてもらうよ」 「試食を試した…!?」
タタン タタタン 「息子よ 何をたたいておるのじゃ?」 「うるせー!ずっとほったらかしにしてたくせに いまさら父親ヅラすんじゃねー!」 「フォフォフォ たたいておったのは憎まれ口じゃったか」 「くだらねーこと言ってんじゃねーぞ!」 「フォフォフォ 減らず口もたたくのか」
「今日はここで食ってくか」 ガララ… パタン 「 あれ?いま店に入ったのになんで外にいるんだ?」 「でもお腹一杯になってるぞ…」 ……… 「いったい何を 食べたんだ!?」 ガララ… パタン 「え?」 \ゲフッ/ ゲップからかすか […]
バリーン! 「しまった!これはおとりだ!」 「だましやがったな あのヤロウ!」
政界にエースを! 選挙力一(はじめ)
「お父さんいままでありがとう」「父の日だよ」 「おいおい花だなんて」「まるで故人へのお供えものじゃないか」 1907年5月12日 アン・ジャービスの死から2年後 娘のアンナは敬愛していた亡き母を想い 白いカーネーションを友達に配った これが母の日の起源とされている 1910年6月19日 最初の父の日 […]
「アニキ…あれ…」 「ああ…わかっている」 いまにもポッケから落ちそうなパンパンの長財布 「しかし…あまりにもできすぎてる」 「アニキ…オレ…もう我慢できねぇ!」 スッ 「スリの現行犯で逮捕する!」 ガシィ おいおい あんなの見 […]
チーン! ポイッ パカ この床はゴミと認識したものを 地下に落とす仕組みとなっている! ブッ
ダーツの世界チャンピオン ダーツ・津田 心やさしき男 ピッ ストン 「イテッ」 「まとがしゃべった!?」 この出来事を境に彼はダーツをやめた まとがかわいそうだからという理由を聞いて皆が笑った 100年後― ゴホゴホ ゼーゼー 「ワシもそろそろじゃな…」 「オジイサン…」 「 […]
プラモデル くつ 翌朝 ! 「ふふ…いいことしたね」 「いいことしたね」 「うがー!」ダン ビクッ
「アレ?命綱は?」 「ワイヤレス」 「オレ マウスもキーボードもヘッドフォンもワイヤレス」 「ひもとかもう煩わしくって」 生活費のほとんどを 彼女に出してもらっているボクにとって これはいささか耳のイタイ話であった
「みんなが来る前に自殺したみたい」 「結局謝罪なしか…」 「本当にひどい奴だ」 「絶対に許せないぞ」 「その辺にしておけ 死者にムチ打つような下品なことはやめよう」 「我々はアイツらとは違うんだ」 「ああそうだな」 「ちょっと大人気なかったよ」 「あ まだ息があるよ」 「なにぃー!まだ生 […]
「新郎新婦の入場です!」 バン ぬっ ドンドコドンドコドンドコドンドコドンドコドンドコ 宴はまだまだ終わらない
ピ ピ ピ ピ 「はっはーん」 「これウワサに聞いていた自動改札か…」 「都会のルールも思ったより簡単だな」 (ここに切符をあてがうのだな…) スッ (いつもやってますよ的なカンジで…)♪ バイン
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