ひょんなことから小学五年生のときに魔法をかけられた
それは嘘をつくたびに出っ歯になる魔法だった
あれから25年ーこの魔法のことは誰にも言っていない
「じゃあ言ってくるよ」バイバーイ
「木をつけていってらっしゃい」「あっ 今日は仕事で遅くなるから」バタン!
(あの人の歯… 前からあんなに出てたかしら…)ガタンゴトン…
(まいったな…最近 浮気をしているせいで…嘘が増えて歯がどんどん出てきている…)
(勘のいいあいつのことだ すでに何かに気付いているかも…)
「う〜ん…やっぱり出会った頃は今ほど出てないわ… もしかして」
「私のアゴと同じタイプの魔法…!?」