「わーかわいいシール! 一枚もーらいっ!」
ペリ「だめー!」
「いいじゃん いっぱいあるんだから」ペタリ「ウールに!?」
「もう絶交よー!」
それ以来ミチコとは口をきかなかった
大学に入学してから上京
卒業後そのまま東京で就職したが うまく行かず逃げるように
実家に帰ってきた
そんな中、なんとなく引き出しを整理してたらあの時のシールが出てきた
もったいなくて貼れなくてずっと引き出しの奥で眠っていたシール
「なつかしー」
「こんなシールくるいでミチコには悪いことしたな」
いまならわかる 私はシールが大事だったのではない
ただただ臆病だったのだ
「あっ これ私の持っているシールじゃん」
激レアシール オークション
「すっごいプレミア付いてる」
「全部そろってれば10万だったのにミチコのやろ〜!」ギリリ